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半年に一度のファッションビックイベント「JFWインターナショナル・ファッション・フェア」(JFW-IFF)(7月22日~24日、会場:東京ビックサイト)が開催されました。
おなじみの西展示棟アトリウムにて新人デザイナーファッション大賞エリアを展開し、今回は16名の支援デザイナーが参加しました。




前回、来場者から大好評を博した「CHAOLU lab」(平元聡氏)が特別出展、また、ファッション大賞PRコーナーでは過去の受賞作品展示の他、保井秀信さん(20回受賞者)デザインのスタッフTシャツ販売など、エリア全体がお祭りのように盛り上がりました。
受注を目的とし、「展示」を行った参加者は6名。また、企業とのマッチングを目的とし、「プレゼンテーション」を行った参加者は10名。
ほとんどが、展示会経験は初めてか数回目という中、どのように展開し、どのようにブランドアプローチをするべきなのか?それぞれが工夫を凝らし、そして考え、自身のブランドの個性溢れる展示を見事に実現させました。



プレゼン参加者からは、「とにかく一人でも多くの人に、自分の作品を見てもらいたかった。」「参加したからこその出会いや、他の出展者から得た刺激がたくさんあった。」「反省も多いが今回の経験を糧にもっと成長し、次のIFFにもぜひ参加したい。」という意見が聞かれました。
かわって、受注を目的に展示を行ったメンバーは、前回のIFF経験を踏まえ、商品レベルを格段にアップし、コンセプト、ディスプレイ、接客など、すべての点において自分のブランドのデザイナーとしての役割をしっかりと果たしていました。
また、ほとんどの参加者が、ビジネスにつながる何らかの話ができたことも特筆すべき点でした。デザイナーとしての、大きな一歩を踏み出したIFFでの三日間でした。
今回のJFW-IFFを振り返り、それぞれが駆け抜けた展示会の様子を、参加した16名からピックアップし、ここにご紹介しましょう。
<プレゼンテーション参加・石黒耕平>

中部ファッション専門学校、3年生に在学中の石黒耕平さん。
モノトーンベースの素材に、ミニマムで柔らかなシルエットのドレスをディスプレイし、プレゼンに臨みました。IFFは初参加です。
「今後、自分のブランドを立ち上げたら、展示会をベースに活動を展開をしていきたいと考えていました。IFFに参加することにより、他の参加者の様子やどのような来客があるのか?等、展示会を肌で感じてみたかったのです。」
「素材は僕のオリジナルで、これにはめちゃくちゃこだわって作っています。この素材と立体感が僕のデザインの強みです。その分、シルエットは極めてシンプルです。
都内ファッションビルに出店しているバイヤーから、この素材で他のデザインを提案して欲しいというオファーを受けました。他、フリーペーパーや広告媒体から作品写真を掲載したい、というお話もありました。」
「初めての展示会なので、とにかく強いインパクトを与えることが目標でしたが、想像以上に反応がよく、より販売に直結しやすくするために、ハンガーイラストを作成しておけばよかった、と思いました。今年いっぱいは、クリエーションをさらに高めるために学校で学び、2010S/Sへの準備にとりかかります。次回のIFFにもぜひチャレンジしたいです。」
<プレゼンテーション参加・細江明弘>

前回のIFFに続き、2回目のプレゼン参加を果たした細江さん。
オリジナルグラフィックを使ったテキスタイルを特徴としたブランド、「Human Approach」を展開中です。
「最も得意とするグラフィックの分野では、プロダクト商品の販促用Tシャツやフライヤーに使いたい、というオファーがありました。」
「前回は、服のバイヤーからのオファーはありませんでしたが、何と今回は、7名のバイヤーから具体的な話がもらえました。用意したブランド資料とカタログを渡しており、中でも2社からはかなり手堅い反応を得ています。」
「何よりも服という分野で、今回初めて商売の話に発展することが出来て、自分でも確かな手応えを感じています。これでやっとスタートに立てたか!?という感じです。」
「今回のIFFでの出来栄えは辛口に・・・50点かな。僕の作品は、アート性があるので目は引くけれど、なかなか手に取りづらい印象がある。次はもっとよくなります。3日間、色々試して考えた結果を次回に活かします!」
前回のIFFと比較すると、確実にバージョンアップした「Human Approach」。
オリジナルプリントを施した布帛のみに留まらず、カットソーとニットも展開。
新しい、パワフルな細江ワールドを放っていました。
Human Approach : http://www.myspace.com/human_approch
<展示参加・権藤和彦>

-不調和の調和-をコンセプトにデザインを展開しているブランド「Harmony Ka」。
このIFFがブランドにとって初めての展示会となりました。
ヨーロッパ的な雰囲気をかもし出すブースの什器は、何とすべてが権藤氏自身による手作り。クラフト感を感じる服たちと絶妙に調和し、独特の空気感を感じました。
「このIFFはブランドをスタートさせた時期と丁度重なりました。ブランドを始めたからには、何らかのカタチで発信していかなくては!と思っていたので、とてもよいタイミングでの出展となりました。」
この3日間、本気で気に入ってくれたのが2社ほど。百貨店とも名刺交換ができたので、今後アプローチを続けていきます。光沢感のある、エレガンス系の素材をメインに打ち出していますが、今、そういうブランドが意外に少ない。そこが受けたようです。個人レベルの発注もありましたが、そんな小さなきっかけも大事にしていきたいと思っています。」
「この期間中、他の出展者も見て、僕なりに研究しましたが、企業ブースはレベルは高いし、値段も安い。Harmony Kaとして、他に負けない付加価値を追求していきます!」
権藤さんはこの後、9月27日に個展を予定している、とのこと。
詳細は下記までお問い合わせください。
E-mail : harmony_ka1980@yahoo.co.jp
<展示参加・澤栁直志>

IFFは前回に続き、2回目の参加。そして、今回は展示ブースに挑戦です。
ここに至るまでに、JFWでの企画ショーや、JCでの展示を経験し、数ヶ月の間にも関わらず、確実に力を付けた澤栁氏。今回は、NAOSHI+DENIMというデニムラインで打って出ました。
「今回のコンセプトは、《服に命を与え、風を食べる服》。風が抜けたときに表情がでるデザインなので、ブースに大型扇風機を持ち込み、実際に服に風をあててディスプレイしました。ブランドとして、いろんな方向性を探っていきたいので、コンセプトはシーズンごとに決めていきます。」
三日間の結果は、名古屋のアパレルメーカーとダブルネームで3型の生産予定が入りました。11月に、そのメーカーの展示会を予定しているので、8月には早速詳細の打合せに入ります。生産から値段設定までを決め込んでいきます。他にも百貨店や、セレクトショップバイヤーも来てくれたので、これから営業に挑戦します。」
今回のIFFは、勝負だと思い、準備に励んできました。ブースでは、僕のブランドの世界観をうまく出せたと思います。多くの来場者が足を止めてくれました。これでブランドとして軌道に乗れば・・・。手応えは非常に強く感じました。」
<展示> 参加者6名
川上和也・権藤和彦・澤栁直志・宗野誠・吉崎結一・渡邉由美
<プレゼンテーション> 参加者10名
石黒耕平・海老原桂太・小澤聡子・久保田満・塩見俊民・檜山満・細江明弘・仲里心平・長縄裕樹・山口大人
<特別展示> 平元聡
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