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1月13日(水)~15日(金)の三日間、「JFWインターナショナル・ファッション・フェア」が東京・有明の東京ビッグサイトで開催されました。
3回目の出展となる「新人デザイナーファッション大賞エリア」はアトリウムの半分を使い、大賞コーナーを始め、入賞者11名のブランド出展および7名のプレゼンテーションが行なわれました。
今回の目玉は、入賞者と企業とのコラボレーション。トムスさんや島精機さんとのコラボ作品を展示しつつ、各人のブースで「コラボ推進」をアピールしました。
「新人デザイナーファッション大賞エリア」に設置された、国内最大のTシャツメーカー・トムス株式会社のブースには、入賞者6名(五十嵐一貴さん・石井啓介さん・糀泰佑さん・細江明弘さん・森島里帆さん・柳崎巧さん)のコラボTシャツが展示され、来場したアパレルメーカーや小売店の注目を浴びました。
まだ経験の浅い入賞者とのコラボでは、デザイン、生産、ロットなど多方面でトムス株式会社がカバー。デザインをTシャツ上に具現化するアドバイスをしてくれました。


今年度、審査会準備からスタートしたインターンシップ制度。準備・最終審査会に続き、文化女子大学から3名の学生がJFW-IFFでもサポートしてくれました。 ファッション大賞やコラボのPR、大賞オリジナルTシャツ・ファッション大賞DVDの販売などで大活躍でした。

☆インターンシップの3名に感想を聞いてみました。
伊賀美咲さん:ファッション関連の方はもちろん、マスコミやイベント関係の会社の方とお話することで、将来の就職の参考になりました。
小泉絵梨さん:たくさんのデザイナーさんの服を直接見ることができて刺激的でした。来場者は海外の方も多いので、しっかりインフォメーションできるように、これから英会話も勉強するつもりです。
住田未絵さん:PRって想像以上に大変で四苦八苦しました。
*ファッション大賞事務局では、インターンシップを随時募集しております。興味のある方は事務局までお問い合わせください。
【展示参加】
澤栁 直志さん / Naoshi + DENIM

2008年10月のブランド設立から、目覚しい発展を続ける澤栁さん。
今回は、2010SS~AWまでを展開。2010SSのテーマ「風を食べる服」を継続してAWもデザインしました。
――今回のセールスポイントは、素材の置き換えにも対応ができることです。前回のIFFで出会ったバッグメーカーとのコラボレーションにより、スウェーデンから仕入れた本来バッグに使用するハンドプリント素材を使い、スプリングコートとベストを制作しました。また、デニムの素材メーカーとのパイプを活かし、ブースに素材帳を用意。バイヤーが気に入ったデザインに、違う素材を置き換えて、よりオリジナル性を高めるアイデアを実行しています。このアイデアも功を奏し、新規取引先2件が決定しました。
――2月中旬に作品を持って、JFWがNYで開催するファッションショーを合同展に参加します。そこでは2010AWを更に作りこんで披露します。そして、3月のJFWでは、アジアンデザイナーズコレクションでの合同ショーとJFW合同展に参加する予定です。快進撃が続く澤栁さん、今後の活躍からしばらく目が離せそうにありません
【展示参加】
糀 泰佑さん

2009年の大賞を見事受賞した糀さん。受賞後にブランドを立ち上げ、初の展示会チャレンジとなりました。
――今回は高い質感のアーバンタウンウエアの提案でジャケットやワンピースを展示。2010AWのデザインですが、即納が可能なSSにも対応できるデザインにしました。テーマは「ゆがみ」。日常に隠れている様々なゆがみ、人の感情のゆがみなどを服に表現しました。ダーツやタック、ギャザーを思いがけない箇所に用いることで、服の表情を変え、着用したときのゆがみを楽しめる服です
――価格帯は、布帛のジャケットで4万円後半~6万円台、ベストで3万円台と高めな設定ですが、ブランドイメージとして、高品質にこだわった服作りに徹していきたいと考えています。
――初めての出展ながら大賞作品の評判がよく、自信につながりました。また、受賞後の支援の一環として大きな展示会に出展し、トムスやニットメーカーとのコラボレーションを行い、自分のデザインの世界が広がりました。他の人と関わっていくことは、大変なことも多いけれどやりがいもすごく感じています。
――IFFが終了したら、次の活動の方針を固めていきたいと思っています。イギリスの芸術大学への留学が決まっていますが、勉強をしながら自分のデザイン活動も続けて、展示会時には帰国して参加をしようと考えています。日本の素晴らしい技術とテキスタイルを、自分のクリエーションの中で活かしていきたいんです。
とても物静かな印象の糀さん。でも、その瞳の奥には強い意志を感じます。デザイン活動はスタートしたばかりですが、今後の発展が楽しみなブランドです。
【プレゼンテーション参加】
北条達也さん

2009年メンズウェア部門秀作賞を受賞し、初出展した北条さん。札幌から参加、現在専門学校に在学中です。
――今後、独立したときのために、とにかく色々なことを経験して、たくさんのことを吸収しようと思って参加しました。自分のモットーは「努力を続ければ、きっと夢はかなう」。子供の頃から、様々なスポーツをやっていたので、この信念を持ち続けています。
――受賞した作品のコンセプトは「砂漠のばら」。IFFへの出展が決定してから、同じテーマで2型制作しました。メンズとレディスのトレンチコートです。制作時間が2週間しかなかったので、正直言うと100%の出来栄えではないのかなぁと思っていたのですが、ギャラリーでの展示販売のオファーがあり、webサイトからも取材を受けました。僕の作品は、実売向けのデザインではないにも関わらず、注目してくれた人がいたことが純粋に驚きでした。自分にも可能性があるのだ!ということを感じました。
――今後の活動は、もう一年学校に在籍し、さらに技術を磨きたい。 まずは自分のスタイルを確立させることです。入賞者支援プログラムを活用して勉強を続けつつ、ぜひ次回のIFFにも参加したいです。
【プレゼンテーション参加】
森島里帆さん

2009年ウィメンズ部門秀作賞受賞の森島さん。文化服装学院服装科に在籍中です。
――今回のIFFは、またとないチャンスだと思って参加しました。デザインのコンセプトは「幼形成熟」。幼い形のまま成長する、熟す、という意味です。作品も自分も幼さを忘れないまま成長している。完成体ではなく、進化の途中という意味も含めています。
――大賞作品をベースに、同じテーマでカットソーを制作しました。また、シリコンで人形のカタチを模りしたものに液体ゴムを流しいれた素材で、タンクトップ、ショートパンツ、ワンピースを制作しました。そう、ちょっと不気味な作品なんです。実はオカルトチックなものが好きなので、見る人の好き嫌いは分かれるだろうと思っています。
――今回のIFFの反省として、もっと実売を考えたデザインを制作するべきでした。素材の扱いであったり、サイズ展開であったり、プライスも含めてです。しかし、香港のセレクトショップ経営者から、オリジナル商品を作ってくれないか?とオファーがありました!IFF終了後、詳細の話を詰める予定です。
――今後は、自分の作品をたくさん作りたいです。今、頭の中にあるもの、自分の世界観をカタチにしていきたいです。次のIFFにもぜひ参加したいです。
出展者は、初めてでいろいろ不備を反省する人から、大手流通や商社からのオファーをもらった人まで様々ですが、それぞれに次回7月展へ向けての課題をつかんだ意義の有る出展となりました。