ARCHIVES

ARCHIVES 2016 AMATEUR CATEGORY

過去受賞作品 2016 年度 アマチュアカテゴリー

2016年のアマチュア部門は、世界9の国と地域からデザイン画6,672点の応募があり、一次審査で選ばれた25点の実物作品が制作されました。最終審査を9月中旬に終え、結果発表はJAPAN FASHION WEEK in TOKYO期間中の10月19日渋谷hikarieホールAにてショー形式で披露され、各賞が授与されました。

2016年度 募集要項・pdfダウンロード

最終審査・結果

大賞・文部科学大臣賞

name: ファン ティン カム トゥ /
Fan Tin Kam Tu
School: 上田安子服飾専門学校
Theme: 「KINTSUGI 金継ぎ」

この作品は、壊れた器を金を使って修復する日本の伝統的手法である金継ぎに影響されている。金継ぎの美しさは不完全なこと、つまりはわびさびの考え方に影響されている。この考えは断片を繋ぐ全ての作品に継承されている。

優秀賞

優秀賞

name: 後藤 凪 /
Nagi Goto
School: 名古屋モード学園
Theme: 「Happy Liar」

ボーダーの生地に曲線のプリーツをかけ、独特なねじれを作り出すことによって、軽くて立体的なフォルムを美しく表現。

秀作賞

秀作賞

name: 秋山 涼 /
Ryo Akiyama
School: 上田安子服飾専門学校
Theme: 「ーdroste-的衣服」

エッシャーの絵が持つドロステ効果からインスパイヤ。ドロステ効果をテキスタイルに落とし込み複雑な柄として”歪み””違和感”を表現。透け感のある素材を使用し、見た目にも軽やかな服に仕上げた。

name: 石井 加奈 /
Kana Ishii
School: 文化服装学院
Theme: 「I = Race」

私は人に変わっていると言われる。そこから新しい民族を作り上げた。本物の民族衣装を解体し、もう一度組み立てることによって新しさを表現。

name: 太田 美咲 /
Misaki Ohta
School: 名古屋モード学園
Theme: 「Neo Neon Africa」

アフリカの民族衣装をモチーフにスポーティなウェアをデザインしました。明るく元気なネオン配色でアクティブで力強い女性を表現。

name: 中野 東日里 /
Akari Nakano
School: 東京モード学園
Theme: 「water me」

水、それは美しく強く流れゆく生命の源。水という物質の透明感と力強さ、そして人間の身体の60%以上を占める水が身体中を縦横無尽に行き交い巡っている。そのあらゆる無限の可能性をパイピングを用いて表現。

name: 松永 駿 /
Shun Matsunaga
School: 名古屋ファッション専門学校
Theme: 「9D」

衣服の基本である平面の布が人体を覆う事で立体になるという概念に、立体映像技術の一つであるアナグリフによる色彩と刺繍技術の一つである立体刺繍を掛け合わせ、2Dと3Dを行き来できるような服を製作した。

最終審査・講評(敬称略)

田山淳朗 Atsuro Tayama(A.T ATSURO TAYAMA デザイナー) / 審査員長
約7000枚のデザイン画を5人の審査員で一枚ずつ審査し、25人の方に絞り込みました。今回、グランプリをとられた方はベトナムからの留学生で、テーマはKINTSUGI(金継ぎ)。壊れた陶器を伝統工芸の手法で金を入れて修理することで、入れた金が、直す前よりも素晴らしい輝きを持ったりするのですが、ベトナムからの留学生が日本の伝統工芸の技法に触発されてグランプリをとるということは、素晴らしいことだなと感じました。また今回は、アジアを中心とした9カ国の方々が参加してくださり、このコンテストもいよいよ国際的になってきて、各国の方々が、国のアイデンティティーだったり個人の個性だったりをぶつけ合う素晴らしい時代が来たんだなということを実感しています。2010年代になって大きくファッションの価値観が変わってきています。皆さん、どうか2020年代を目指して、2020年代、2030年代には、皆さんが素晴らしいスポットライトを浴びていることを期待しています。

前列左から順に、文部科学省 生涯学習政策局 生涯学習推進課 専修学校教育振興室の牧野浩司専門官、モデル、大賞を受賞したファン ティン カム トゥさん、繊維ファッション産学協議会の廣内 武理事長。後列は優秀賞と秀作賞を受賞した6名の学生。

一次審査結果

世界9の国と地域の大学・専門学校の学生から6,672点のデザイン画が寄せられ、テーマの表現力、デザインの独創性と先進性を基準に5名の審査員により25点のデザイン画を選出されました。

氏名(国・学校・Wはウィメンズ、Mはメンズのカテゴリー)/50音順

秋山 涼 / Ryo Akiyama
(上田安子服飾専門学校/W)
李 燦雨 / E Chanu
(東京モード学園/W)
石井 加奈 / Kana Ishii
(文化服装学院/W)
井上 翔哉 / Shouya Inoue
(マロニエファッションデザイン専門学校/M)
張 韻儀 / Cho Ingi
(台湾・専門学校桑沢デザイン研究所/W)
王 向冲 / Oh Koushou
(大阪モード学園/W)
太田 美咲 / Misaki Ohta
(名古屋モード学園/W)
小川 弥玖 / Miku Ogawa
(大阪モード学園/W)
北村 元統 / Asato Kitamura
(東京モード学園/W)
木村 珠里 / Jyuri Kimura
(文化服装学院/W)
黒瀬 英恵 / Hanae Kurose
(エスモード ジャポン/W)
後藤 凪 / Nagi Goto
(名古屋モード学園/W)

小石澤 鞠 / Mari Koishizawa
(国際ビューティ・ファッション専門学校/W)
スウ カン ニョ / Su Kan Nyo
(台湾・文化ファッション大学院大学/W)
竹田 悠莉 / Yuri Takeda
(大阪モード学園/W)
陳 盈嘉 / Chen Ying-Chia
(台湾・輔仁大学/M)
中野 東日里 / Akari Nakano
(東京モード学園/W)
中村 文美 / Ayumi Nakamura
(文化服装学院広島校/W)
西間木 弥咲 / Misaki Nishimaki
(国際ビューティ・ファッション専門学校/W)
西村 健太 / Kenta Nishimura
(文化ファッション大学院大学/W)
ファン ティ カム トゥ / Fan Tin Kam Tu
(ベトナム・上田安子服飾専門学校/W)
松永 駿 / Shun Matsunaga
(名古屋ファッション専門学校/W)
メリカ タマング /Merika Tamang
(スペイン・エスモード ジャポン/W)
四辻 可奈子 / Kanako Yotsuji
(文化学園大学/W)
リー ハンスン / Lee Hune Seung
(韓国・ヤンサン大学/M)

一次審査・講評(敬称略)

田山淳朗 Atsuro Tayama(A.T ATSURO TAYAMA デザイナー) / 審査員長(Support Surface デザイナー)
日本の学生のデザインに対するレベルの高さを改めて感じました。また、この何年間の特徴として日本のコンテストで賞を取るには、素材をシッカリ面白くデザインに合わせて表現することが大切になってきています。デザインだけでなく自分の素材を作れるスキルが日本の学生の中で高まってきており、その流れが続いていけば未来は非常に明るいと感じました。前回より素材の中に色が入ってきており、時代の流れをポジティブにくみ取り表現しています。どれだけ情熱を込めてどこまで作れるかが勝負になるでしょう。

青木規子 Noriko Aoki(繊研新聞 記者)
前回、前々回はマンガチックなデザイン画のような雰囲気のものが目についたが、今回は全体的に洗練されたデザイン画が多く、レベルが上がっていて、選ぶのが難しかったです。アンバランスをいかに面白く見せるか、今までにないバランスを新しいスタイルに落とし込むといったデザインが選ばれたと思います。また、今回はスポーティーやユーティリティーからイメージしたデザインも多く、ファッショントレンドと繋がっており、最終審査会が楽しみです。

児嶋幹規 Mikinori Kojima(装苑編集長)
ディテールに素材がついて、それが服になったとき面白くなる可能性のあるものを選びました。この素材でこの形は実現できないだろうと感じるデザインも多く、こういう服が作りたいからこういう素材、ディテール、といった素材と絵がマッチしているものを選ばせてもらいました。全体のシルエットよりも手のこんだものが選ばれる傾向が強いと思います。また、今の世の中を、ひとと違った角度から俯瞰し反映できる人を応援したいです。

研壁宣男 Norio Surikabe(Support Surface デザイナー)
レベルが均衡していて、選ぶのが難しく、心苦しく落としたものも多かったです。そういう意味では、運も重要なポイントだと思います。学生たちのパワーが籠ったデザイン画を見ることができたが、絵よりも服の方が大切なので審査会が楽しみです。

髙島一精 Kazuaki Takashima(Né-net デザイナー)
前回、前々回は心に秘めた陰のようなものをテーマに、デザインする人が多かったが、今回はそのようなものが少なく、ほっとしたし楽しみながら見ることがでました。色を使ったものも多く、軽い素材を提案しているひとも多かったし、編み物や構築的な物も多く見受けられ、軽さと色のバランスが丁度よく、完成した作品を見てみたいと思うものが選ばれたと思います。


一次審査中の審査員、左から順に田山、髙島、研壁、青木、児島の各氏

トップへ