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ARCHIVES 2015 AMATEUR CATEGORY

過去受賞作品 2015 年度 アマチュアカテゴリー

2015年のアマチュア部門は、世界12の国と地域からデザイン画7,295点の応募があり、一次審査で選ばれた24点の実物作品が制作されました。最終審査を9月中旬に終え、結果発表はJAPAN FASHION WEEK in TOKYO期間中の10月14日渋谷hikarieホールAにてショー形式で披露され、各賞が授与されました。

2015年度 募集要項・pdfダウンロード

最終審査・結果

大賞・文部科学大臣賞・エールフランス賞

name: 岡村 紗衣
Sae Okamura
School: 名古屋モード学園
Theme: 「爆笑」

笑いたい、笑わせたいという気持ちはとても美しい。友人の変顔からインスピレーションを受け、変顔をカラフルなニットで立体的に表現。思わず爆笑してしまうような、とびきり楽しい服を目指した。

優秀賞

優秀賞

name: 水上 誠二郎
Seijiro Mizukami
School: 文化ファッション大学院大学
Theme: 「WILL」=意

最近のコーディネートに見られる、本来インナーとして着られるアイテムがアウターの上に着られるコーディネートから、インナーが意志を持ち、アウター表面に姿を表した様を、ストレッチ素材とハリのあるウレタンで表現。

秀作賞

秀作賞

name: 李 燦雨
E Chanu
School: 東京モード学園
Theme: 「COLLAR FANTASIA 衿の演奏曲」

台襟シャツは古代ローマから現在までの歴史を持っていて、クラシックなフォーマルからストリートカジュアルまで台襟シャツが抜かれる事はない。それは台襟シャツは無変の最も美しい物だからだ。それでこの服を産んだ。

name: 櫻井 拓美
Takumi Sakurai
School: 文化ファッション大学院大学
Theme: 「Nude Deco」

ヌードデコというテーマの元、有機的な美と無機的な美の邂逅をコンセプトに作品を製作。衣服を拡張した体・第二の皮フと捉え、パターンに即したアールデコ調の柄を様々な素材に異なるポリテープで圧着した。

name: 中嶋 寧々
Nene Nakajima
School: 文化学園大学
Theme: 「ダ・ヴィンチを着る」

ダ・ヴィンチを着る。このテーマにしたのは、ダ・ヴィンチから感じる力を服として表現したいからである。レオナルド・ダ・ヴィンチの「シンプルさは究極の洗練だ。」という言葉を基にデザイン、素材選定、制作をした作品。

name: 水町 孝浩
Takahiro Mizumachi
School: マロニエファッションデザイン専門学校
Theme: 「POLYGON」

デジタルの花に覆い尽くされ、やがて「人工的な結晶化」を引き起こす。無機質から生まれる有機的な3Dフォルムを表現する。90sに流行したTVゲームのポリゴングラフィックからイメージしたデザイン。

name: 横田 匠
Takumi Yokota
School: 文化服装学院
Theme: 「0」

激動の時代を生き抜き零戦を作りあげた堀越二郎。好きな物が時代によって引き裂かれた戦争の時代と現代の大量消費社会の服のあり方は重なる点があるのでは? 色を削ぎ落とし素材使いで衣服にニュアンスを生ませた。

最終審査・講評(敬称略)

田山淳朗 Atsuro Tayama(A.T ATSURO TAYAMA デザイナー) / 審査員長
今回の一次審査では、5人の審査員で7,000点を超えるデザイン画を、公正に審査させていただき25点に絞り込みました。最終審査会では、選ばせていただいたデザイン画の実物作品をモデルに着用してもらい、プレゼンテーション形式で審査させていただきました。最終選考に残った作品は、どれも甲乙つけがたく、選ばれなかった作品には「本当にごめんね」といいながら審査させていただきました。
入賞した方々の作品は、デザイン画に意外性があり、フォルムが非常に個性的でありながら今というものを感じさせていました。また、自分の気持ちをストレートに表現していて、楽しくポジティブな気持ちで制作された様子が伝わってきて良かったと思います。グランプリ取った方、そうでない方の点数には大きな差がありませんでした。そのくらい素晴らしい作品が揃ったということです。日本のファッションシーンの中で、一番エキサイティングな服作りをしているのがみなさんだと思います。そういう意味で、尊敬の気持ちを持っています。素晴らしい作品をありがとうございました。
日本には、たくさんのコンテストがありますけれども、そのコンテストに向かって、多くの若い人たちが一生懸命挑戦してきます。その情熱や経験、目標にしてることが、日本のファッションを支えていると思います。そういう意味では、コンテストの火が消えるときが、日本のファッションのクリエーションの火が消えるときかもしれないと思います。みなさん、本当におめでとうございます。素晴らしい作品でした。


左から順に、文部科学省 生涯学習政策局 生涯学習推進課 専修学校教育振興室の倉本光正室長補佐、繊維ファッション産学協議会の廣内 武理事長、大賞受賞の岡村紗衣さんとモデル、東京都産業労働局 商工部 海外販路開拓担当の久野 淳課長

一次審査結果

世界12の国と地域の大学・専門学校の学生から7,295点のデザイン画が寄せられ、テーマの表現力、デザインの独創性と先進性を基準に5名の審査員により25点のデザイン画が選出されました。

氏名(国・学校・Wはウィメンズ、Mはメンズのカテゴリー)/50音順

赤羽 健 / Ken Akahane
(名古屋モード学園/W)
李 燦雨 / E Chanu
(東京モード学園/W)
大河原 麻央 / Mao Ohgawara
(上田安子服飾専門学校/M)
大桶 幸奈 / Yukina Ohhi
(文化服装学院/W)
岡村 紗衣 / Sae Okamura
(名古屋モード学園/W)
樫本 さくら /Sakura Kashimoto
(マロニエファッションデザイン専門学校/W)
金山 恒樹 / KoukiKanayama
(マロニエファッションデザイン専門学校/W)
坂根 春菜 / Harue Sakane
(大阪文化服装学院/W)
櫻井 拓美 / Takumi Sakurai
(文化ファッション大学院大学/W)
篠崎 祐太 / Yuta Shinozaki
(東京モード学園/W)
清水 かな江 / Kanae Shimizu
(ディーズファッション専門学校/M)
ジャーミン リー / Jiamin Li
(University of Technology Sydney/W)
瀬口 由実子 / Yumiko Seguchi
(愛知文化服装専門学校/M)

土居 賢哲 / Kentetsu Doi
(文化ファッション大学院大学/W)
中嶋 寧々 / Nene Nakajima
(文化学園大学/W)
長田 明恵 / Akie Nagata
(上田安子服飾専門学校/W)
永渕 光 / Hikaru Nagabuchi
(東京モード学/W)
原田 紗季 / Saki Harada
(愛知文化服装専門学校/W)
福地 裕也 / Yuya Fukuchi
(文化服装学院/W)
布施 咲奈 / Sakina Fuse
(大阪文化服装学院/W)
水上 誠二郎 / Seijiro Minakami
(文化ファッション大学院大学/W)
水町 孝浩 / Takahiro Mizumachi
(マロニエファッションデザイン専門学校/M)
山田 龍之介 / Ryusuke Yamada
(文化服装学院/M)
山本 月香 / Tsukika Yamamoto
(名古屋モード学園/W)
横田 匠 / Yokota Takumi
(文化服装学院/W)

一次審査・講評(敬称略)

田山淳朗 Atsuro Tayama(A.T ATSURO TAYAMA デザイナー) / 審査員長
応募いただいたデザイン画を見ると、等身大のところから発想しているリアルに着ることができるデザイン画と、頭の中で考えた構築的なクリエイティビティを想像させるデザイン画の、大きく二つに分類されます。どちらにも共通していることですが、ここ2~3年、素材という要素が大変重要になってきており、今回も素材に面白さのあるデザイン画が多く選ばれたと思います。

青木規子 Noriko Aoki(繊研新聞 記者)
粗選(あらよ)りの段階から絞り込んでいくにしたがい、残ったデザイン画が立体になるとどうなるのだろうかと、楽しみながら審査することができました。やはり素材が重要になってきているように感じますね。また審査にあたっては、着られるということを考えずに、服の強さというものに着目して審査することが出来る作品が多かったように感じました。一方、女性らしい服も増えてきていて好印象を受けましたが、中にはアニメチックなものや子供っぽいものなどもあり、日本らしさなのでしょうが、格差のようなものを感じてしまいました。

児嶋幹規 Mikinori Kojima(装苑編集長)
昨年もこの場で、数を描けばいいのではないとお話したのですが、多くのデザイン画を出された学生さんの作品は、個性や創造力があまり感じられませんでした。たくさん出されたデザイン画は、頭の中で考えたのではなく、モニターの中で考えたのではないかと感じたものが多かったです。 また、見たことがあるようなデザイン画も多かったのですが、そういった人たちは過去に賞をとった作品を参考にしてデザイン画を描いているのではないかと思います。過去の入賞作品を参考にするのは、悪いことではないのですが、オリジナリティを感じられないのでは困ります。それを超えるものを描くくらいの伝えたいものなり、個性をどう表現していくかが大変重要だと思います。

研壁宣男 Norio Surikabe(Support Surface デザイナー)
力作揃いだったと思います。落選された作品も力作が多く、選出にあたっては心を痛めました。気になったことは、ファッションというよりは、どちらかというと衣装アートのコンペティションのような雰囲気が漂っている作品が目立ち、私が学生の頃とあまり変わっていないなと感じました。最終審査で実物を見るのが楽しみです。

髙島一精 Kazuaki Takashima(Né-net デザイナー)
今回は、選びたくなるような作品が多かったので、セレクションに苦労しました。応募者の中には、ひとりで10枚20枚と描いている人もいて、そのこと自体は目立つし努力もされたのでしょうが、一次審査通過レベルといえるものが見つからず、力のいれどころが違っていて、もったいない印象を受けました。


一次審査中の審査員、左から順に髙島、児島、研壁、田山、青木の各氏

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