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ARCHIVES 2012 AMATEUR CATEGORY

過去受賞作品 2012 年度 アマチュアカテゴリー

2012年のアマチュア部門は、世界27の国と地域からデザイン画約7,500点の応募があり、一次審査で選ばれた25点の実物作品が制作されました。最終審査会は東京・渋谷の文化学園遠藤記念館大ホールにてショー形式で行われ、各賞が授与されました。

2012年プレスリリース・pdfダウンロード

最終審査・結果

大賞・文部科学大臣賞・
エールフランス賞

name: 黄 寅
Koh In
School: 文化服装学院
Theme: 「監禁」

ケージの中の美とはどんなものなのか?美しさへの束縛、美に対しての独占欲を表現しました。

優秀賞

優秀賞

name: 太田 真登
Masato Ohta
School: 名古屋モード学園
Theme: 「神鹿(しんろく)」

神、動物、自然と関係の多いシャーマンに観点を置き、その中でも神の使いと言われている白鹿の骨からデザイン。骨の硬さを組編によって表現しました。

秀作賞(50音順)

秀作賞

name: 小田垣 鈴鹿
Suzuka Odagaki
School: 大阪モード学園
Theme: 「Parasite」

巻き癖のあるワイヤーに生地を挟み込むことで、曲線を生かし、着用した時に女性の体の曲線美と融合する新たな美しさを提案します。

name: 蔭谷 諒太郎
Ryotaro Kagetani
School: 大阪モード学園
Theme: 「Potential Energy」

シーチングを加工し、染めて作り上げた作品です。他愛もないものの中に潜在する特別な力を表現しました。

name: 徐 煕媛
Jo Kien
School: 名古屋モード学園
Theme: 「Frame Coral」

サンゴの形からインスピレーションを得て、三つ編みやフリンジ、編地がおりなす彫刻のような形で表現しました。

name: 廣瀬 夏奈美
Kanami Hirose
School: 名古屋学芸大学
Theme: 「高齢体型の美しさ」

高齢者体型に見られる特徴、「背骨の屈曲」「腹部の突出」「乳頭位の低下」は、なぜ醜いと表現されるのでしょうか。その特徴を服で表現し、長く生きた証しから「美」を作り出しました。

name: 山本 雄矢
Yuya Yamamoto
School: 名古屋モード学園
Theme: 「規則的羅列による造形」

バルコウ・ライビンガーの作品から着想を得てデザイン。独自の方法でオパール加工を施したテキスタイルは、大きく揺れる事により多量の光を取り込み、浮き上がる線の重なりを演出します。

最終審査・講評(敬称略)

田山淳朗 Atsuro Tayama(A.T ATSURO TAYAMA デザイナー) / 審査員長
受賞された方々、おめでとうございます。皆さんの作品を見ていまして、アマチュアというにはあまりにも失礼ではないかというぐらい、良い作品が披露されたと感じています。バランス、テクニックが大変すばらしいと感じました。また、テーマを表現するということに対して、非常にうまくできていました。一方で、もう少し布の美しさというものを引き出すデザインがあってもよかったのではないか、さらに、クリエーションというのは形だけではなく、もう少し心に訴えるものがあってもよかったのではないかということも感じました。この2、3年、コンテストの大きなトレンドや流れが、一生懸命生地を作る、いわゆる自分の生地をしっかり作り上げた作品というのがコンテストの上位、あるいはグランプリを取ってきました。素材を作るというところから、新しい、いわゆる美しいシルエットを表現するところに少しずつコンテストのトレンドが変わってきたのかなというふうなことを発見したことが非常に有意義でしたし、これから楽しみに見ていきたいなというふうに思っています。どうか、来年もまた、このコンテストにチャレンジしてください。


前列左から一般財団法人日本ファッション教育振興協会の大沼 淳理事長、繊維ファッション産学協議会の廣内 武理事長、東京都産業労働局の保坂政彦次長。後列はアマチュア部門受賞者7名とモデル。

一次審査結果

世界27の国と地域の大学・専門学校の学生から7,500点のデザイン画が寄せられ、テーマの表現力、デザインの独創性と先進性を基準に6名の審査員により25点のデザイン画が選出されました。

氏名(国・学校・Wはウィメンズ、Mはメンズのカテゴリー)/50音順

太田 真登 / Masato Ohta
(名古屋モード学園/W)
長田 澪 Mio / Osada
(大阪モード学園/W)
小田垣 鈴鹿 / Suzuka Odagaki
(大阪モード学園/W)
蔭谷 諒太郎 / Ryutaro Kagetani
(大阪モード学園/W)
金子 真弓 / Mayumi Kaneko
(大阪モード学園/W)
黄 寅 / Koh In
(中国・文化服装学院/W)
澤山 莉那 / Rina Sawayama
(大阪文化服装学院/W)
徐 煕媛 / Jyo Kien
(中国・媛名古屋モード学園/W)
沈 晟哲 / Shin Seija
(中国・文化服装学院/W)
恒川 寛弥 / Hiroya Tsunekawa
(名古屋モード学園/W)
永田 大祐 / Daisuke Nagata
(文化服装学院/W)
早川 恵加 / Ayaka Hayakawa
(名古屋モード学園/W)
万 祐佳 / Yuka Ban
(大阪モード学園/W)

廣瀬 夏奈美 / Kanami Hirose
(名古屋学芸大学/W)
廣田 彩季 / Saki Hirota
(大阪文化服装学院/W)
前田 晃佑 / Kousuke Maeda
(文化服装学院/W)
水野 綾香 / Ayaka Mizuno
(桑沢デザイン研究所/W)
宮良 みなみ / Minami Miyara
(東京モード学園/M)
向井 侑子 / Yuko Mukai
(大阪モード学園/W)
山本 雄矢 / Yuya Yamamoto
(名古屋モード学園/W)
ジ ホ ヨン/ Chi Ho Young
(韓国・Samsung Art & Design Institute/M)
ホン ビッナ / Hong Bit Na
(韓国・Samsung Art & Design Institute/W)
ジラット ブーンタ / Jiratt Boonta
(タイ・Bunka fashion academy Thailand/W)
キム ジヘ / Kim Ji Hye
(韓国・Samsung Art & Design Institute/M)
タマラ ウェバーマン / Tamar Weberman
(イスラエル・Shenkar College of Engineering and Design/W)

1次審査・講評(敬称略)

田山淳朗 Atsuro Tayama(A.T ATSURO TAYAMA デザイナー) / 審査員長
今回はレベルが高く、興味深く審査をさせていただきました。現代の傾向として、立体的な作品が多く、特にウィメンズの方がよく仕上がっているという印象を受けました。色、素材のバリエーションも豊富に使われていましたので、今後の作品に大いに期待しております。

関口 真希子 Makiko(matohuデザイナー)
ディテールから考えている作品、つまりパーツから考えて、全体を構成する作品が多かったように感じました。全体を考え、テーマを考えて、塊でも服を考えている作品がおもしろく感じたので、そういった視点で選ばせていただきました。特に今回はメンズの作品におもしろみがあったので、もっと見たいと感じました。

高橋牧子 Makiko Takahashi(朝日新聞記者)
今回は、手芸的で立体的な作品は頭に入れないように審査しました。テーマをどれだけ突き詰めて考えているかが見えない作品が少しありましたが、全体的に軽快で柔らかいデザインで、自然や社会的背景といったものをデザイン源としている作品が多かったことに驚きました。

滝沢直己 Naoki Takizawa(ファッションデザイナー)
デザイン画を見ていて、コンテスト向けの作品が多かったよう思います。そのためか、少しフレッシュさに欠けるような印象を持ちました。今の日本のコンテストでは、ステージ上で映える服と実際に売り出す服を分ける傾向にありますが、それを突き抜けるデザインが欲しい。ヴィヴィットなコンセプトやストーリーがあれば、「リアル」な服にもなる「強い服」になると思います。

堀畑 裕之 Hiroyuki Horihata(matohuデザイナー)
着るモノとしてよりも、衣装的な作品が多い傾向を感じます。そういった中で、もう少し「服」としての作品を見てみたいと感じました。コンテストですから、ランウェイの中で輝く服はリアルでありすぎても駄目ですが、カッティングや素材など、色々な意味で服としてどれくらい完成度を高めたものか、そのあたりがレベルアップすると良いと思います。

片岡朋子 Tomoko Kataoka(雑誌装苑編集長)
テキスタイルにこだわりをもって描かれているなと感じるその一方で、デザインがおろそかになっているという印象も受けます。時代を反映してか、メンズに関しては女性的なデザインが多かったように感じました。いずれも思い切り作成制作に取り組んでください。


左から順に、一次審査中の田山、片岡、関口、高橋、滝沢、堀畑の各氏。

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